医療法人喜多岡医院
 
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胃腸科・消化器科、肛門科、小児科、内科

コラム


 第四回 内痔核(いわゆるいぼ痔/脱肛/内イボ)の治療について


 成人の3人に1人は痔主といわれていますが、実際に手術が必要な方はまれです。 出血/痛み/脱出が三大症状といわれていますが、すべてがそろう方は少ないようです。 当院では90%以上の方は手術なしで、薬や生活指導などで治療しています。 痔にかかったら、怖がらず恥ずかしがらずに医療機関を受診しましょう。 民間療法や、通信販売などの治療はかえって病気を悪化させることが多く、結局お金と時間の無駄になることが多いようです。 また、自己判断では、大腸ガンや直腸ガンが隠れていることもありますので、注意が必要です。



A 薬物治療
 程度の軽いものは外用薬(座薬/軟膏)が治療の中心となります。 ステロイドホルモンの入ったものと入ってないもの、痛み止めや止血作用、抗炎症作用の強さの違いにより、いろいろな薬があります。 また痔の原因が便秘にあるものは緩下剤や下剤、骨盤や肛門周囲のむくみにあるものは漢方薬などの飲み薬を併用します。 一旦改善しても再度悪化することが多いので、長期的/計画的に治療を受ける必要があります。

なお、薬局で買える市販薬は、薬事法上、有効成分の量や種類に制限があり、効果は充分ではありません。 しかし程度の軽いものはこれでも有効は場合もあります。


B 注射療法
 出血が多いが脱出の程度は軽いものが適用となります。直接痔核(いぼ痔)硬化剤を注射器で注入します。 フェノールアーモンドオイルという成分からなり、痛みはほとんどありません。 効果はすぐに現れますが、6ヶ月から1年程度しか持続しないのが欠点です。 また外痔核(そとイボ)には使えません。


C 結紮療法
 排便後の脱出が比較的軽度の場合に、特殊な輪ゴムを使ってイボをしばってしまう治療です。 根治性は高いですが、痔核の大きさに制限があり、小さすぎても大きすぎても技術的に不可能です。 この治療は単独で行われることは少ないです。


D 根治術(結紮切除術)
 本格的な手術であり、根本的に痔核を治療させることができます。 施設によりさまざまな工夫をこらして行われ、日帰り手術から1週間程度の入院を要するところまでいろいろです。 費用も保険が使えるところで2〜3万円で、自費のところでは20万〜40万円程度までかかるようです。 手術時間は15〜30分程度です。手術後も2週間程度の毎日あるいは隔日の通院が必要です。

内痔核の場合は、程度の軽い順にほぼA〜Dの治療法が選択されることが多いです。排便後脱出した痔を中に戻しにくい状態まで悪化している場合は、根治手術の方が良いでしょう。



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