医療法人喜多岡医院
 
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コラム


 第五回 夏ばてに効く漢方について


漢方薬とは
  漢方薬は、自然の草木から取れる「生薬」を、二種類〜十種類 漢方理論に基づいて組み合わせて作られます。元は中国で生まれた体系医学で、日本へは千年以上前に中国から伝わり、江戸時代で大きく発展を遂げ、日本独特の医学となりました。

 漢方は、局所的にしか作用しない西洋医学に比べて、体質を改善させ体全体を診ます。また、病気や病人の体質に応じた処方ができるため、副作用が少ないのが特徴です。
 現在約150種類の漢方薬が保険適応可能となっています。

※甘草を多く含む漢方薬は、偽アルドステロン症(注1)という副作用が起こることがあります。

(注1)偽アルドステロン症:体内のカリウムが減りナトリウムが増える。体液が増加するため、むくみ、体重の増加などが起こる。

 今回は、これから増えてくる「夏ばて」に効く漢方を三点ご紹介します。

セイショエッキトウ
 夏バテに最もよく使用する漢方薬。
暑気あたり、体がだるい、手足がほてる、何をするのも億劫になる、食欲がなくなる、痩せてくるなどの症状を治します。
【働き】
 夏の暑さにより弱った胃腸を丈夫にし、体力の回復を助けます。暑さに弱く、倦怠感や食欲不振、また軟便や下痢を伴う方に適します。

【構成生薬】
人参(ニンジン) 滋養強壮、止汗
蒼朮(ソウジュツ) 水分の代謝異常を治す
麦門冬(バクモンドウ) 咳止
陳皮(チンピ) 消化機能を高める
黄耆(オウギ) 止汗
黄柏(オウバク) 胃腸の炎症、充血を治す
当帰(トウキ) 血の働きを良くする
五味子(ゴミシ) 口渇を止め、咳を止める
甘草(カンゾウ) 急迫症状を治す


ホチュウエッキトウ
 補剤の王の意で医王湯(いおうとう)とも呼ばれ、胃腸の働きを高めて体力を補い、元気をつけます。 夏に限らず一年中よく使われ、日頃から体力に自身がない方は持薬として用いることが出来ます。
【働き】
  虚弱体質、疲れやすい、食欲不振、食物の味がない、貧血、頭痛、せき、微熱、汗をかきやすい、動悸、不安などが持続的にあらわれることが多い方にお勧めで、病中・病後などで体力が弱っているときにも用いられます。

【構成生薬】
人参(ニンジン) 滋養強壮、止汗
蒼朮(ソウジュツ) 水分の代謝異常を治す
柴胡(サイコ) 炎症をひく
陳皮(チンピ) 消化機能を高める
黄耆(オウギ) 止汗
大棗(タイソウ) 利尿、腎障害改善
当帰(トウキ) 血の働きを良くする
升麻(ショウマ) のどの痛みや痔を治す
甘草(カンゾウ) 急迫症状を治す
生姜(ショウキョウ) 胃腸の働きをよくする

リックンシトウ
 主として胃腸の弱い方向けの漢方薬で、胃腸の働きを改善し体調を整えていきます。
【働き】
 胃下垂、胃腸が弱い、虚弱体質、疲れやすい、食欲や食味がない、下痢、貧血の方によく合います。

【構成生薬】
人参(ニンジン) 滋養強壮、止汗
白朮(ビャクジュツ) 水分の代謝異常を治す
茯苓(ブクリョウ) 全身衰弱、めまいを治す
陳皮(チンピ) 消化機能を高める
半夏(ハンゲ) 吐気やのぼせを治す
大棗(タイソウ) 利尿、腎障害改善
当帰(トウキ) 血の働きを良くする
甘草(カンゾウ) 急迫症状を治す
生姜(ショウキョウ) 胃腸の働きをよくする



・診察所見(脈・舌・腹部など)及び体質の問診などにより、その方に合う漢方薬を選んで処方いたします。
・当院は健康保険適応ですので、高額な自費診療とは異なります。





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