医療法人喜多岡医院
 
ようこそ喜多岡医院へ。病気・症状についてご相談ください。
胃腸科・消化器科、肛門科、小児科、内科

トピックス

花粉症 pollen allergy

くしゃみ

 今年も、スギ花粉の飛散が始まりました。環境省の発表によりますと、昨春と比べて、飛散量は東日本が1.5〜3倍、西日本では同じ程度と予測しております。すでに花粉症でユウウツな日々を過ごされている人もおられるのではないでしょうか。

花粉症がなぜこんなに増えているのか

 現在、日本人の5人に1人が花粉症だといわれています。その70%がスギ花粉が原因と報告されています。花粉症の増加の原因は、戦後大量に植えられたスギ花粉から出る花粉の増加、大気汚染、地面のアスファルト化、食生活の変化や生活リズムの乱れが影響していると考えられています

 また、日本では花粉症を引き起こす植物が約60種類あるといわれています。主な植物は、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリなどで、時期や地域によって飛散する花粉の種類が変わってきます。

植物名 飛散時期
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカバ 1〜5月
ホソムギ、オオアワガエリ、カモガヤ 4〜8月
ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ 8〜10月
カナムグラ、セイタカアワダチソウ 9〜11月

花粉症のメカニズム

 花粉は吸い込んだ空気と一緒に鼻の中に入り粘膜に付着します。すると、体が花粉を異物(抗原)と判断し、これに対抗しようとIgE抗体を作ります。IgE抗体は、血液中に流れ込み、鼻腔や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。再び花粉が入り、一定量に達すると肥満細胞からヒスタミンなどの科学伝達物質が分泌され、花粉を外に押し出すために、神経や血管を刺激して、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こします。

花粉症のメカニズム:1.花粉を吸い込む→2.IgE抗体を生成→3.肥満細胞とIgEが結合→4.再び花粉が入る→5.肥満細胞からヒスタミンなどの科学伝達物質が分泌される→6.花粉を体外へ押し出すため、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、充血などのアレルギー症状を引き起こす

花粉症とかぜの違い

          
症状 花粉症 かぜ
くしゃみ 7〜8回続けて出る
花粉シーズン中続く
1度に3〜4回出て、症状が1週間ほど続く
鼻水 水のように透明でサラサラ 最初は透明でサラサラしてるが、徐々にネバネバして鼻汁に変わる
鼻づまり ひどい
両方の鼻が完全につまることもある
のどの渇きや痛みも伴う
ほとんどない
目のかゆみ 強い、涙がでる まったくない

治療方法

(1)薬による治療方法

薬物療法は、最も一般的に行われている治療法です。時期と症状によって異なりますが、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬といった内服薬や、点鼻薬、点眼薬などの外用薬、漢方薬などを処方し、症状を抑えます。

■抗ヒスタミン薬
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える。症状がひどいときは、即効性のある第1世代抗ヒスタミン薬を処方する。のどの渇きや眠くなるといった副作用があるが、眠くならないお薬もあるので、医師や薬剤師と相談してください。
■抗アレルギー薬
肥満細胞からヒスタミンなど科学伝達物質が放出するのを抑えると伴に、放出されてしまった科学物質の作用を止める薬。初期療法や軽い症状のときに処方する。
■漢方薬
副作用がなく、体質を改善したり、症状を抑えることができる。ただし、体力などによって合う漢方薬が違ってくるので、医師や薬剤師と相談してください。
(2)初期療法
 花粉の飛び始める2週間くらい前から症状を抑える科学物質遊離抑制薬や抗アレルギー薬を服用し始めると、アレルギー症状を抑え、シーズン中も続けることにより、症状が軽く、飛散の多い時期でも楽に乗り切れることができる。
(3)減感作療法
  症状が重く、薬による治療では抑えきれない場合、根本的に治療したい場合に有効な治療法。
 原因となっている花粉エキスを少しずつ濃度を上げながら、何度も注射して、体を花粉に慣らし、アレルギー反応を起こす体質を改善する方法。治療期間は、3年以上に渡り、定期的な通院が必要となりますが、免疫療法終了後5年後では、治療を受けた約70%の方が症状が軽くなり、薬がほとんど必要なくなります。また、スギ花粉などの抗原エキスを2分間程度口に含むだけでいい「舌下減感作療法」という治療法もあるが、国内ではまだ普及に時間がかかりそうです。
(4)手術による治療
 先天的に鼻の骨が曲がっていて症状が改善されにくい人、薬では鼻づまりは治らない、鼻の粘膜の腫れがひどい人などには手術療法が効果的です。

予防

  • 花粉情報のチェック
     テレビや新聞、インターネットなどから花粉情報を入手しましょう。 晴れた日や風の強い時間には花粉要注意
    ★花粉要注意日★
    • 午後1時〜3時、夕方6時前後
    • 前日が雨でカラッと晴れた日
    • 晴れて気温が高い日
    • 南風が強く吹いた後、北風に変わったとき

  • 花粉の多い日や時間の外出を控える。外出時にはマスクやめがねで完全防備。
  • 帰宅後、洗顔・うがいをする
  • 花粉を室内に入れない。服や髪についた花粉をよく落としてから家に入る。
  • バランスのとれた食生活を心がける

花粉症対策の食事法

 花粉症に効果のある食事法は、魚と野菜を重点的に食べるとよいでしょう。食生活の欧米化に伴い、高タンパク、高脂肪(牛肉・豚肉・バター・牛乳)の摂りすぎで、体内にはIgE抗体を作る手助けをするという報告もあります。

 細胞膜を強くするためには、キノコ類や植物由来のタンパク質である豆腐や納豆などの大豆製品、芋・穀類を摂取するように心がけましょう。そして、腸を健康に保つことで花粉症に効果があるという報告もありますので、ヨーグルトを食べるとよいでしょう。そのほか、油では、αリノレン酸を含むえごま油やシソ油もアレルギーに効果的といわれています。

Back  

Copyright (c) Kitaoka Clinic. All right reserved.